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第179回 スーパー猫の日に思うブランド価値の作り方

今年の2月22日は「スーパー猫の日」でした。夜のテレビニュースでも言っていましたので、猫が特別好きでない方も耳にされたのではないかと思います。2022年2月22日。ニャンニャンニャン…ということで、日付に2が6つも並ぶのは800年ぶりだとか。空前の猫ブームにわく日本国では、猫がらみの経済効果が2兆円に上っているとも伝わってきます。たかが猫とは言っていられない事態です。

ドラッグストアに行けばいくつかの棚がペット用品に埋めつくされ、その種類もなんと多いこと。キャットフードだけ見てみても、子猫用、成猫用、老猫用と別れていて、なんと年齢別まで設けられています。そんなに種類が必要なのかと思う私自身が、うちの16歳になる飼い猫用に「15歳以上」と書かれたキャットフードを手にしていますから、確かに需要はあるようです。

コロナ禍の巣篭もりで生じた空前のペットブームのなせる技ではありますが、特に「スーパー猫の日」あたりのお祭り騒ぎは、バレンタインデーやホワイトデー、さらに古くは土用の丑の日を思い出させます。記念日を作ればものが売れる。どうもこれは定番のようです。

いくつかの企業も「スーパー猫の日」に便乗したようで、twitterの公式アカウントで「キッコーニャン」とか「ニャース製薬」とかいう社名が飛び交った模様。

中でも驚いたのは猫が接客するプリン店。スーパー猫の日だけでなく、毎日猫の日らしいのですが、等身大の猫の着ぐるみを着た店員さんが、肉球のついた猫の前足でレジを打っています。中の人曰く「慣れているからレジ打ちも難しくない」とか。

クリスマスの時期にコンビニの店員さん達がサンタクロースの帽子をかぶっている様子より数段インパクトのあるシーンです。サンタクロースの帽子では店員さんの本物の顔が丸見えですが、猫の着ぐるみに入ってしまえば誰だかさっぱりわかりません。恥ずかしさも消し飛んで、心から猫になれそうです。

さて、ある商品やサービスを体験するとき、そこから得られる価値には大きく2種類のものがあるといわれます。一つは商品やサービスがもたらす直接的なベネフィットで「機能的価値」と呼ばれるもの。プリンが美味しいとか、キャットフードの栄養価が高くて猫の健康増進に役立つとかいうものです。

そしてもう一つの価値が「情緒的価値」。プリンやキャットフードの写真をとってS N Sにアップし、友達からたくさんの「いいね」をもらって自己肯定感が満たされるような感情面の価値です。

記念日ビジネスは明らかに情緒的価値に訴えるものです。だから、商品やサービスが直接的にもたらす味や体験などを超えて高い満足感を呼びます。それは、2月3日の節分に1本1000円を超える恵方巻きが飛ぶように売れるような利益を生むチャンスでもあります。

スーパー猫の日、万歳! 次のスーパー猫の日はなんと200年後だそうで、今年の猫の日を超えるどんなスーパースペシャルな情緒的価値が生み出されるのか。多分決して目にすることはできませんが、楽しく想像したいものです。


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