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第176回 思考が閉塞しがちなときは何かを誉めてみる

最近、地元出身のUターン起業希望者から同じような言葉を聞くことが続きました。それは、「この土地から素晴らしいビジネスを立ち上げたい」という言葉。

地元を離れ、いったん外の空気に触れて、また再び地元に戻ってきた人が、その良さを再認識しているということなのか、それとも地元の不甲斐なさに一念発起して、その状況に一石を投じようとしているのか。

想像するところ、その両方が入り混じって出てきた言葉ではないかと感じます。

こういう言葉に出会うたびに思い出すのが、日本の長者番付に毎年名前を連ねる超お金持ちのひとり、斉藤一人さんの「国誉め」という言葉。ネットを探してもその由来はあまり詳しく出てこないのですが、どうも昔の神事らしく、地方に赴任してきたえらい方が最初にやる「その土地がいかに良い土地であるかを誉めそやす」ことらしい。

とかくジモチーたちは棲んでいる場所に対する評価が低くなりがちです。どんなにきれいな山や川や海があっても、「当たり前」になってしまって、その良さを忘れてしまう。逆に外から来た人のほうが、高く評価してくれて、逆に「あら、そんなにいいものだったのね」と気づかされる始末。

だから、地域おこしなどは、若者、よそ者、馬鹿者がやったほうがいいと言われるわけで、ジモチーでは見つけられない意外な美点を地域から発掘して磨き上げることができるというわけです。

誉めること、つまり肯定することの効能は別の起業家からも聞きました。彼女は地元の未利用資源を使って食品会社を立ち上げた人。それまでは、だれもが評価しなかった資源を肯定的に評価し、取り上げたとたんに周囲に協力者が集まり、事業は大成功。順調に売り上げを伸ばしているとか。

土地の神様云々といったスピリチュアルなことを言うつもりはないのですが、思考回路が「誉める」モードに入ると、物事の良い面に関心が行くようになります。問題が起こっても、その困りごとの背後にある良いところに希望がもてるようになります。思考がどん詰まりにならない効能があります。

なので、いやなことが続いたら、気持ちが進まなくても「他人を誉める」ことをやってみる。それはそれで精神力が必要ですが、それでも相手が喜べば、少し良いことをした気分になります。

利他性は循環すると言います。相手に良いことをすると、相手もこちらに良いことをしようとする。それと同じで「誉める」ことも循環します。こちらが相手を誉めれば、相手もこちらを誉めてくれる。

「どこまで本気か?」などと勘繰らず、素直に喜べれば、気持ちも上向きます。

冒頭の起業家の話しからだいぶズレてきましたが、日常に埋もれて忘れられがちな良いことを時には思い出してみるのもよいものです、というお話しでした。

やっぱりビジネスにはマインドセットが大切です。


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