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第165回 人を巻き込む天賦の才から学ぶこと

とある仕事でご一緒させていただいた社長のお話しです。

この社長、とにかく、やることがはやい。「必要な資料があったらどんどん言って」とおっしゃるので、10項目のお願いを出したところ、翌日にはお答えが返ってくる。もちろんすべての答えは揃っていないのですが、「まだのものは、〇〇日までに揃えます」というコメントがついてきます。

実はこの方、ある分野で「知る人ぞ知る」という社長であるらしく、「さもありなん」と思ったわけです。

何が「さもありなん」かというと、その熱量の高さと真摯さが、尋常ではないのです。

私に対しても「私にはあなたの分野の能力はないので、私のできることを精一杯やらせていただきたい」と仰られる。つまりは、こちらが恐縮するほど腰が低い。

こんな風に言われると、こちらも身が引き締まる思いです。この人の信頼に応えなければといつもにも増して力が入ります。

「ああ、こうやって、いろいろな人を巻き込んで、大きな仕事を成し遂げてこられたのだな」と思いました。そして、そんな行為を意図せずして自然にできてしまう才能を、正直うらやましく思いました。

私のような凡人は、他人の協力を得て何かをしようというとき必ず、どうしたら協力してもらえるかを考えて画策します。どの角度から言えば快く力になってくれるか、どういうとまずいのかをあれやこれや考えた挙句、裏目に出ることさえあります。

そういうことの一切ないストレートな志の高さと、ある種の温かさを感じたのです。

こういうふるまいを、余人にまねのできない「天賦の才」と言って片づけてしまうは簡単ですが、せっかくなので、その才能を分解して再現可能にしてみようと考えました。そして、出てきたのが、天賦の才を構成する次の3つの要素です。

①やりたいことが明確にあること

②それが世の中の役に立つという強い思いがあること

③全体の中の自分と他のプレイヤーの立ち位置をよく理解していること

それぞれについてもう少し詳しく見てみます。

①やりたいことが明確にあること

やりたいことが明確にある人は、幸せです。世の中の半分以上の人は、明確に何をやりたいかを言えないのではと思います。そういう方に会ったときに私は、自分の経験も踏まえてこう言います。「嘘でもいいので、作ってください」

②世の中の役に立つという強い思いがあること

本当に役に立つかどうかはやってみなければわかりません。だから「思い込み」が必要なのです。思い込みに必要なのは、それが必然であるかのような「意味づけ」、もっともらしい理屈です。およそ世の中に存在する「意味」は、誰かが作ったものです。

③全体の中の自分と他のプレイヤーの立ち位置をよく理解していること

俯瞰する視点を持っていることも大切ですが、もしかしたら、きちんと自分の弱みを見せて、他の人の力を引き出す作用を及ぼしているのかもしれません。

「なぜ弱みを見せあえる組織は強いのか」という本もありました。弱みを見せあえば補完しあえる、よって強くなり、目的達成もしやすいという構造です。

というわけで、天賦の才も分解すれば、凡人にもマネできるようになる。そして成果を生むことも夢ではありません。私も頑張ります。


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