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第153回 「いけてない人材」をどうするか

先日、ある社長と雑談をしていたときのこと。「すごく意欲のある社員なのだが、何かと自分の意見を通そうとして閉口する」という話になりました。「新しい事業のアイデアを考えて提案をしてくるのだが、経営者の目から見ると、その提案がいかにも未熟で受け入れがたい。だから意見を言うと、ことごとく反論してくる」と。

こういう勘違い系の人材、皆さんの周りにもいませんか?

自分の意見を通そうとして、他人のフィードバックに被せて持論を展開する。受け入れてもらえないとなると、強い口調で何事かを言い張る。私も含めて誰もがこの手の性質を持っていますが、それが度を超すとかなり「いけてない人材」になります。

特に、それが新しい顧客を開拓するとか、新しい事業を創り出すとかいう話である場合、私の脳裏にはいつもある言葉が浮かんできます。

「バカの壁」

20年ほど前に出版された養老孟司先生の著作のタイトルです。

こちらがどんなに誠意を込めて意見をしようと聞く耳を持たず、発する言葉のすべてがバカの壁の表面を滑り落ちて相手の耳には届かない。この暖簾に腕押しというか、豚に真珠というか、猫に小判的な手ごたえのなさは、何か言ってあげたい気持ちをすっかり萎えさせます。

さて、今回は、なぜこんな風に「いけてない人材」になってしまう人がいるのか、という話です。その理由をいくつか考えてみました。

①世の中のすべての事柄には「正解」があると思っている。

学校時代を通して、問題を解き、正解をするということに価値を置いてきたため、その習慣が社会人になっても残っている。そして正解を出す人が偉いという感覚を持っている。

②顧客の要望を満たすことよりも、上司に認められることの方を優先している。

ビジネスであれば優先すべきは、顧客がお金を払ってくれるかどうか、価値あるものと判断してくれるかどうか。なのに、その目的が顧みられず、組織内で認められることが大切になっている。

③だれもその行為を「いけてない」と言ってくれないので、本人は「いけてない」ことに気付けない。

もしかしたら返り血を浴びてまで言ってあげようという奇特な人がいるかもしれませんが、本人に受け入れるつもりがないので、いつまでたっても「いけてない」人材のままでいます。

件の社長は、こうした人材を指して、「思い込みが激しい」と表現していました。頑なに一つことを信じているから柔軟性に欠ける、というわけです。そして「扱いが難しい」と。

こういう人には外圧は役に立ちません。何かどうしても超えられない壁があって、その壁を超えるためには、自分の大切な思い込みを捨てることしか方法がないと、自ら気づくしかありません。その気づきがどこで訪れるかが、「いけてない人材」が「いけてる人材」になるかどうかの分かれ目とも言えます。

こういう社員を持つ社長、あるいは上司として注意すべきは、同じ土俵に載らないこと。一段上から、その人の「いけてない」理由を俯瞰し、手を出さずに行方を見守ること。自らが変わる必要を感じ、助けを求めてきたら、ヒントを差し上げること。そんなステップが最適のように感じています。

人は自分で気付かなければ変わらない。という事実を自らにも言い聞かせつつ、一見冷たく見えるけれど、長い目で見ると、本当にその人の成長を促す方法をとるのが良策です。

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