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第136回 お金と幸せを生み出す事業プランの立て方

仕事柄、創業者のビジネスプランを聞くことが多いのですが、ときどき「出来はいいけど、心に引っかかるものがない」というプランに出会うことがあります。先日、聞いたプランもその一つ。現状分析やマーケティングのフレームワークも踏まえていて、よくできているのですが、私の中からは「で?」という反応しか出てこない。

「で?」と問われた相手も戸惑い、しばし沈黙が続くことになります。当人にとってみれば、知恵を絞って作り上げた作品、そのプレゼンに対する反応が、「で?」では、「豚に真珠を見せちゃったよ」感が漂います。この場合、その人のプランが真珠で、私が豚です。

こちらから「で?」という言葉が出てくるときの一番の理由を考えてみると、思い当たるのは、プランの中に「その人が見つからない」ということです。「それ、誰がやってもできる事業ですよね」というと、渋々ながら「そうですね…」というお返事が返ってきます。薄々おわかりになっているようです。

これ、よく起こります。特に創業したばかりの方、勉強をよくされている方、答えを外に求める方にありがちです。私は「ビジネスは人生と一体」と思っていますので、そこには「その人」が投影されているべきと考えます。でもビジネスに対して「勉強」から入っている方や他人の思惑ばかり気にしている人は、なかなか「自分」をそこに重ね合わせられない。それで、体裁のいいフレームワークやら有名な人の言った言葉やらに依拠して事業を考えがちです。

さて、ここのところ補助金申請のお手伝いが立て込んでいます。そんななかで出会うのが、これからやりたいことが気持ちよく言葉になる社長の皆様です。目を輝かせて新しい事業を語る様子は、若干失礼ではありますが、少年少女のようです。その夢を実現するためにこれだけのお金が欲しい、だから協力してほしいというオーラに清々しさを感じます。「これをやりたい」という言葉のなかに、その人自身がおられます。

冒頭の創業者はほんの少し前までサラリーマン。なので、雇われた人の気質が残っていて、会社員のまま「誰かの創業プラン」を作っています。雇われた人が「誰かの事業プラン」を作ってしまう理由は、考える人と実行する人が分離しているケースが多いからです。しかも、その事業プランは上司だの社長だのに認められなければ、実現の途につけません。だから、誰もが認めるフレームワークを使った、優等生的なプランになりがち、というわけです。

対して、血の通った事業プランはフレームワークもへったくれもなく、経営者の直感に根差して、やるべきことが、ポーンと提示されます。すごいと思うのは、裏付けとなる理屈がないように見えても、問われるごとに確かな根拠が示されることです。寝ても覚めても夢中になって、そのことばかり考えている人の蓄積の厚さを感じます。

血が通っていれば成功するかというと、また別の話になるのですが、少なくとも思い入れがあれば、継続はできます。何らかの理由でいったん諦めても、大体はまた同じようなプランに戻ってきます。その人の芯のようなものがそこにあるからです。そして、徐々に周囲の反応をみながら変化させていけます。環境の方が変化してビジネスチャンスが向こうから降ってくることもあります。

私の仕事は経営者の血の通ったプランを実現可能な方向で肉付けしていくことです。必要な人を巻き込んで、協調しながら共通のゴールを目指すお手伝いをすることです。

まずは血の通ったプランを作りましょう。そして、利益を出して、関わる人にお金と幸せを回しましょう。お客様や社員の心に占める貴社の存在価値を上げ、宝石のように輝くマインドシェア経営を進めていきましょう。ぜひ、ご一緒に。


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